マイクロサービスアーキテクチャは、データとアプリケーションを緩やかに結合させ、アプリ開発の俊敏性を高めます。このようなアーキテクチャでは、サービスとサービスの通信によって、連鎖的に障害が発生する可能性があり、その結果、ビジネスの信頼性に影響を及ぼす可能性があります。CDC for Astra DBを使用し、他のマイクロサービスを呼び出し、マイクロサービスのドメインのデータ変更イベントに対応するようにすることで、マイクロサービスアーキテクチャの全体的な信頼性を強化できます。
CDC for Astra DBのメリット
Astra DB用の変更データ・キャプチャー (CDC) を使用することで、Astra DBのデータソースからリアルタイムに価値を引き出せます。CDC for Astra DBは、データ復旧ソリューションの強化からリアルタイムのデータパイプラインの容易な構築まで、さまざまな方法で企業を支援します。
いつでも接続できる運用不要の"CDC"で変更データをキャプチャ
Astra Streamingの使い方は簡単。1つ以上のAstra DBののテーブルでCDC(変更データ・キャプチャー)を有効にするだけで、Astra Streamingで自動的に変更データの配信がスタートします。
高速かつ無限のスケーラビリティ
CDC for Astra DBは、Astraデータベースに課される厳しい要求にも対応できるよう開発されています。CDC for Astra DBを使用すると、レベルに応じて実行される大容量で低レイテンシーのデータパイプラインを構築できます。
エコシステム全体を接続
CDC for Astra DBでは、エコシステム全体を通じてデータ変更をリアルタイムに配信できます。データウェアハウス、メッセージングシステム、データレイク、クライアントライブラリへの広範なコネクターを利用し、データを必要な場所にリアルタイムで簡単に配信することができます。
ユースケース
CDC for Astra DBを使用したリアルタイムデータパイプラインの構築
イベントドリブンなマイクロサービス
検索インデックスまたは分析ワークロードのアップデート
Astra DBに保存されているデータに対して高度な検索とインデックスづくりが必要な場合は、CDC for Astra DBを使用して、変更イベントをElasticSearchなどの検索エンジンにストリーミングして、利用者が求めるようなデータ検索の体験を実現できます。また、リアルタイム分析システムにストリーミングして、データのスピードに即した知見に溢れる意思決定を可能にします。
アナリティクス・ダッシュボード
Astra DBからSnowflakeなどのデータウェアハウスや分析プラットフォームにデータをプッシュし、リアルタイムのレポートやダッシュボードを作成します。
CDC for Astra DBの価格
CDC for Astra DBは、Astra DBのインスタンスでの変更をキャプチャーして、Astra Streamingでのメッセージトピックに公開する機能を提供します。CDC for Astra DBを利用すると、Astra Streamingを使用することになります。CDC for Astra DBを有効にするとAstra Streamingの費用が別途発生します。
算出方法の詳細
使用量 | 課金単位 | 算出方法の詳細 |
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CDCの読み出し | 「CDC Read Request Unit」(RRU) は、CDC読み出しの課金の測定単位です。 各読み出しクエリ応答のペイロードに基づきます。 | CDC for Astra DBは書き込みを有効化した各CDCのデータベース読み出しを実行します。これらの読み出しは、CDC読み出し要求単位として請求書に反映されます。 最大で4KBまで応答するCDC Read Requestを1RRUとします。読み出し要求が4KB以上のデータを返す場合、追加のCDC RRUが必要となります。 |
算出単位料金
標準 | 北米、中米、南米 | ヨーロッパ、中東、アフリカ |
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CDC読み出し (1Mあたり) | 0.36 | 0.38 |